転職ノウハウ

■内定通知＝採用ではない！

　企業から「採用が内定しました」と連絡をもらっても、それで即採用というわけではありません。内定の通知に対してあなたが「入社承諾」の意思を示し、企業との間で労働契約を交わして初めて採用決定となります。
　リキャリアのような転職エージェントを利用する場合は、そういった手続きも全てエージェントが代行してくれますが、自分で転職活動を行う場合は次のようなことに注意しておきましょう。
 


 

■内定の通知をもらったら、承諾の前に条件を確認！
 
　企業からの選考結果の通知は、「採用内定の場合は電話で」「不採用の場合はメールや郵送で」という方法が一般的です。志望先の企業から不在着信があった場合、内定連絡の可能性があるので早めに折り返すようにしましょう。
 
　「内定」の連絡をもらったら、まずお礼を述べたうえで、詳しい労働条件を確認します。電話で通知があった場合、追って「内定通知書」とともに「雇用契約書」「雇用条件通知書」などの書類が送られてくるのが一般的です。「入社手続きに関する書面はいつごろお送りいただけますか？」と尋ねてみると良いでしょう。
 
　中には企業が「書面を作成していない」という場合もあるので、面接の際に提示された条件はしっかりメモしておきましょう。内定の連絡をもらった後、「こちらの条件で間違いはないでしょうか？」とメールで確認しておくと安心です。入社してから「こんなはずじゃなかった」ということがないよう、しっかり条件を確認しておくことが大切です。
 
 
■ケース別「担当者への返事の仕方」

1. 入社の意思が固まっている時

　「先日内定のご連絡をいただいたのですが、ぜひ御社で働かせていただきたいと思います。よろしくお願いします」とあなたから意思表示をすれば、内定が決定。必要書類、入社日などを担当者に確認し、準備を始めましょう。

2. 返事を待ってもらいたい時

　内定先が第一志望ではなく、他社の結果を待ちたいという時や、じっくり考えたいという時は、内定承諾を保留にすることもできます。
 
　「このたびは内定をいただきありがとうございます。再度条件について検討させていただきたいので、後ほどご連絡を差し上げてもよろしいでしょうか？」または「家族と相談したいので、入社のお返事まで少しお時間をいただけますか？」などと伝え、返事を待ってもらいましょう。
 
　ただし、時間をかけすぎると「うちで働く意欲が低い」と見なされ、内定を取り消される可能性もあります。保留できる期間は2〜3日から長くても1週間程度。「お返事はいつまでに差し上げればよろしいですか？」と確認しておくと良いでしょう。
 
3. 内定を辞退する時

　できるだけ早く、担当者に連絡しましょう。内定をもらった事へのお礼を述べたうえで、「大変申し訳ありませんが、個人的事情により内定を辞退させていただきます」と伝えます。相手企業を非難するような言い方は避け、あくまでも自分の都合で、という形にしましょう。
 
　また、「面接で話を聞いたら自分の希望する職務内容と異なっていた」といった場合は、入社しないと決めた時点で、内定通知をもらう前でもすぐに担当者に連絡し、辞退の意思を伝えましょう。
 
 
■その後の手続き

　在職中の場合は、現職場に退職の意思を伝え、退社日を決定します。入社日を保留にしていた場合は、新しい勤務先にいつから出社可能かを伝えましょう。
　退職時に前職場から受け取る「年金手帳」「雇用保険被保険者証」「源泉徴収票」などは、新しい職場に提出する書類なので、大切に保管しておきましょう。それ以外に入社に際して必要な書類があれば、準備しておきましょう。

　入社日まで余裕があれば、新しい職場の業務について予備知識を仕入れておきましょう。また、始業時間のどれくらい前に出勤すればよいか、出勤後はまずどこに行けばよいかなど、採用担当者に確認しておくと良いでしょう。


■転職エージェントなら面倒な交渉も全て代行！

　 転職エージェントを利用した場合、内定が出るとまず企業からキャリアアドバイザーに連絡が入ります。アドバイザーは、詳しい条件について書面で確認したうえで、求職者の皆様に内定を伝え、入社するかどうかの判断をお願いします。給与などの条件交渉や、他社と併願している場合に回答を待ってもらうなど、個人では言い出しにくいような交渉事も全て代行してくれるので安心です。

　ただし、内定をもらった企業に入社するかどうかを決めるのはあくまでもあなた自身。提示された条件をしっかり吟味して、納得のいく転職を実現しましょう！




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