転職ノウハウ

■転職スケジュールを立ててみる■
 
　転職を決意してから新しい職場で働き始めるまで、どれくらいの期間が必要なのでしょう？　転職情報サイトなどによると、一般的に情報収集を始めてから次の会社に入社するまで、3カ月〜半年程度だそうです。ただし、求人市場や志望先企業の状況によっては、予想以上に時間がかかることもあります。
 
　まずは現職を辞めるタイミングや自分自身のライフプランを考慮して、転職活動のスケジュールを作成します。目標となる退社日を決めて、そこから逆算して応募や面接の時期を決めていくのが良いでしょう。時間がかかることも想定して、余裕をもって計画を立てることが大切です。



 
 
■3カ月で転職する場合のスケジュール例■

1.情報収集（2週間）
 
　現職の繁忙期、引き継ぎにかかる時間などを考えて、退職の時期を決めましょう。近い業種や職種で転職した場合、以前に務めていた会社の人が取引先になることもありますので、できるだけ職場に迷惑をかけることなく、円満に退職したいものです。
 
　併行して、志望する業界や職種の求人状況・応募基準・採用基準の調査、自分自身のキャリアの棚卸しを始めましょう。「数打てば当たる」で手当たり次第に応募するのは、時間的・精神的負担を考えて効率的ではありません。自分のやりたいこと・できることをよく考え、志望先を厳選することも大切です。
 
　また、どの求人媒体をどのように利用するかも考えておきましょう。複数の媒体を併用するのも良いでしょう。

 
2.求人情報の検索＆書類作成（1カ月）
 
　求人媒体などで情報を集め、希望に合いそうな企業を見つけたら、より詳しい情報を入手します。企業のホームページを読み込んだり、可能であれば実際にそこで働いている人の話を聞くのも良いでしょう。転職エージェントを上手に活用するのもおすすめです。
 
　求人情報を検索するのと併行して、履歴書や職務経歴書を作成しましょう。キャリアの棚卸しや自己分析をもとに、応募先の企業に応じて志望動機や自己PRをまとめます。後の面接に向けても必要となる部分です。


3.書類選考〜面接（2週間）
 
　志望する企業へ書類を送付します。複数の企業に同時に応募しても良いですが、スケジュール管理はしっかりやりましょう。どの企業にどんな内容の書類を送ったのか混乱しないよう、控えを取っておくのも大切です。
 
　書類選考を通過したら次は面接。聞かれる質問を想定して回答を用意したり、自分が伝えたいこと・聞きたいことを整理しておくなどの準備も必要です。転職エージェントでは模擬面接などを行っている場合もあります。
 

4.内定〜退職（1カ月）
 
　内定の通知が届き、その企業に入社すると決めたら、今の会社に退職の意思を伝えます。一般的に、退職日の1カ月前までに直属の上司に伝えますが、会社によって規定がある場合もあるので早めに確認しておきましょう。
 
　後任を決めてもらい、業務を整理して引き継ぎ資料などを作成します。保険や健康保険など退社に伴う各種手続、関係者への挨拶を済ませ、初出勤に向けて準備をしましょう。


■仕事を辞めてから転職活動をする時は■
 
　「今の仕事が忙しすぎて転職したい」という場合、転職活動のための時間が思うように取れず、「いっそすっぱり辞めてしまって転職活動に専念したい」という気持ちになるかもしれません。けれど、先に会社を辞めてしまうのはやはりリスク大。経済的不安やキャリアのブランクが生じることを考えると、できるだけ仕事を続けながら転職活動を行いたいものです。
 
　辞めてから転職活動を行う場合は、失業期間が長くならないよう、希望に合う求人を見つけたら即行動できるよう準備をしておくことが大切です。面接で「離職期間中にどう過ごしていたのか」を聞かれることもありますので、専門知識の勉強など努力を怠らないようにしておきましょう。
 




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