■面接は「プレゼンテーション」の場
書類選考を通過したら、次はいよいよ面接です。面接は、求人企業があなたを評価する場であるだけでなく、あなた自身がその企業や一緒に働く人たちの雰囲気を見極める貴重なチャンスでもあります。
面接で大切なのは、企業が求めている人物像を理解し、自分がそれに合致した人材であるということをアピールすること。言ってみれば、企業に対してあなたという「商材」を売り込むための
「プレゼンテーション」の場です。だからこそ、企業研究と自己分析をしっかり行い、自信を持ってプレゼンができるよう準備をしておくことが大切なのです。
■前日までにやっておくべきこと
1. 企業についての知識を深める
面接先の企業のホームページを見て、「業務内容」「沿革」「社長からのメッセージ」などを熟読しておきましょう。自分がその企業のどこに魅力を感じたのか、自分の言葉で語れるようにしておくことが大切です。仕事の内容などで気になる点、もっと詳しく知りたいことなどがあれば、面接時に質問できるようメモにまとめておきましょう。
2. 想定される質問への答えを用意しておく
面接官が知りたいことは、大きく分けて3つ。
●
あなたのキャリア…今までどんな仕事をしてきて、どんなスキルを身につけたのか。
●
転職理由…どういう理由で転職しようと考えたのか。
●
志望動機…なぜその企業を選んだのか、そこで何をしたいのか。
この3点に関しては、必ず答えられるように準備をしておきましょう。
面接先の企業に送った応募書類のコピーも読み返し、面接時の回答と食い違いがないようにチェックしておきましょう。
なお、転職エージェントでは、模擬面接を実施していることもあります。志望先の企業ごとに、予想される質問なども知ることができ、より落ち着いて面接に臨むことができます。
3. 面接会場までの行き方、所要時間を調べておく
面接に遅刻は厳禁!余裕をもって到着できるよう、あらかじめ利用する交通機関と到着までにかかる時間を確認しましょう。事故などやむを得ない理由で時間どおりに到着できない場合は、速やかに連絡を入れることが大切。連絡先・担当者の氏名もメモしておきましょう。
■身だしなみにも要注意!
新卒時の採用面接とは違い、転職の場合の面接は、社会人としての常識を身につけていることが前提となります。ちょっとした事柄で無駄にマイナス評価を受けないためにも、服装や髪型などの身だしなみにも注意が必要です。 過度に自分を良く見せる必要はありませんが、
大切なのは清潔感。「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかが勝負の分かれ目です。
1.服装
男女ともビジネススーツが基本。
黒・紺・グレーなどのダーク系スーツで行けば間違いはないでしょう。前日までにクリーニングに出すかアイロンをかけ、しわや汚れがないかチェックしておきましょう。また、靴も意外に見られているアイテム。すり減っていないか、汚れていないかきちんと確認しましょう。靴下は白や柄物を避け、スーツに合ったダーク系のものを選びましょう。
クリエイティブ系の職種やアパレル業界などの場合、「私服で」と指示があることもあります。この場合もジーンズなどの普段着ではなく、ジャケットなどある程度「きちんとした」服装で行くのが無難です。その会社で働いている知り合いがいたり、キャリアアドバイザーに相談できる場合は、どんな服装で臨めば良いのか尋ねてみるのもおすすめです。
2.髪型・メイク
寝ぐせは論外!だらしない印象を与えないように、会社に入る前にしっかりチェックしましょう。目立ちすぎる髪色や髪型も避ける方が無難です。髪の長い女性は、派手にならないようすっきりとまとめておくとよいでしょう。
無精髭は不潔な印象を与えます。夕方以降の面接の場合は、鏡でチェックして伸びている場合は剃っておきましょう。女性の場合、ノーメイクはあまり好まれないことが多いようです。派手にならないよう、シンプルなナチュラルメイクで臨みましょう。また、アクセサリーなども華美にならないよう注意。あくまでもビジネスの場であることを心がけましょう。
3.持ち物
資料などをもらうこともあるので、A4サイズが入るカバンは必携です。床に置いた時に自立するよう、形のしっかりとしたものがよいでしょう。中には以下のものを忘れず持って行きましょう。
●応募書類の控え
●筆記用具・メモ帳
●面接会場までの地図・経路、面接先企業の連絡先を控えたメモ
関連記事
●何からはじめる?転職活動
●転職活動はどう進める?
●キャリアプランを考える
●求人票はここをチェック
●応募する企業を選び出す
●求人媒体を賢く利用しよう
●基本の「履歴書」の書き方
●「職務経歴書」作成の準備
●実践!「職務経歴書」を書く
●筆記試験にどう備える?
●面接に向けての事前準備
●面接の流れと心構え
●内定から入社までの流れ
●退職時に必要な手続きは?