転職ノウハウ

　面接に行く時の服装については、企業側から特に指定がない限り、スーツで行けば大丈夫です。
　ただし、就活の時に使ったリクルートスーツは避けた方が無難。学生っぽく見えて頼りない印象を与えるので、社会人としてのキャリアをアピールしたい転職の場面では不向きです。
　ここでは、転職の面接におすすめのスーツスタイルについて解説します。

 

■男性の場合
【スーツ】
色は黒・紺・濃いめのグレーで、無地または目立たない柄物（ストライプなど）を選びましょう。
サイズが合っていないもの、汚れやしわのあるものは印象が悪くなります。事前にきちんとクリ—ニングに出しておきましょう。
スーツのボタンは、2つボタンの場合は上だけ、3つボタンの場合は真ん中のみを留めるのがルールです。
 
【シャツ】
白無地を選べば間違いはありません。色物にするのであれば淡い色を選びましょう。シャツの袖口は、上着の袖より1〜1.5cmくらい出るのが理想です。袖口のボタンはきちんと留めましょう。
 
【ネクタイ】
自分の個性やセンスを発揮できるパーツなので、好みで選んでOKです。ただし、派手な柄やキャラクターものは避けましょう。無地、小さめのドット、ストライプなどスタンダードなものを選べば間違いはありません。
 
【ベルト】
スーツに合うシンプルなものを使いましょう。布やスエードなどのカジュアル素材はTPOに合いません。派手なデザイン、革の傷んだものもNGです。靴と色を合わせると良いでしょう。
 
【靴】
黒またはダークブラウンの革靴が基本です。面接前に磨いてつやを出しておきましょう。
 
【靴下】
椅子に座ると、意外と良く見えます。黒またはスーツの色に合ったものを選びます。派手な色・柄やくるぶしまでのカジュアルなものは避けましょう。
 
【時計】
最近では、スマートフォンを時計代わりにして腕時計をつけない人も多いようですが、「腕時計は社会人としてのマナー」という考え方もあるため、面接時はつけていった方が無難です。黒・茶色などの革、またはシルバーのシンプルなものが良いでしょう。
 
【カバン】
A4サイズの書類が入るビジネスバッグ。手を離しても自立する底のしっかりしたものを選びましょう。トートバックやリュックサックなどのカジュアルなものはNGです。靴・ベルト・カバンを同系色で揃えるとスマートな印象になります。
 
【コート】
スーツと同じく黒・紺・濃いグレーがベストです。チェスターコート、ステンカラーコート、トレンチコートなどフォーマルな形のものを選び、ダッフルやダウンは避けましょう。面接場所に着いたら、コートは受付に入る前に脱ぎ、片手に掛けます。着席する際は2つ折りにしてカバンの上に置きます（コートかけなどを指定された場合はそれを使いましょう）。



 

■女性の場合
【スーツ】
黒・紺・ダークグレーなどが一般的ですが、女性らしく柔らかな印象にしたいなら、ベージュやライトグレーを選ぶのも1つの方法です。
スカート・パンツはどちらでもOKです。スカート丈は立った時に膝が隠れる程度。長すぎても短すぎても、ビジネスの場にはふさわしくありません。椅子に座った時に膝上5cm以内になる長さを目安にしましょう。
 
【インナー】
シャツのほか、カットソーでもOKです。白、またはピンク・ライトブルーなどの淡い色合いのものを選びましょう。フリルやドレープの派手なもの、衿あきの大きいものは避けましょう。ダークスーツに白ブラウスは就活の学生っぽくなるので、避けた方が無難です。
 
【ストッキング】
無地のベージュが基本です。肌の色よりやや濃い色を選ぶとすっきり見えます。タイツや黒ストッキング、装飾入りのものは避けましょう。
 
【靴】
シンプルな黒のパンプスなら間違いありません。スーツやバッグに合わせて、茶色やベージュにしてもOKです。ヒールは3〜5cm程度のものにしましょう。事前に磨いておくことも大切です。
 
【その他】
アクセサリー類は結婚指輪以外はつけない方が無難です。シンプルなネックレス、ピアス程度なら業界によってはつけていっても大丈夫でしょう。メイク、ネイル、髪型なども派手にならないように気をつけましょう。
時計、カバン、コートなどは男性の場合と同じ基準で選べば大丈夫です。